花の色を思い出そうとしていた
塗り絵のような感覚で
赤く塗ったけどしっくりこない
....
ひとつずつこぼしていった涙は
たいせつなものをうしなった数といっしょ
ねがいを届けたくて眠るとき ....
とどまるんじゃなくて、
そばにいる。
君が後ろめたさを感じずに
この世に生きれる理由に
....
見えない力を
信じるんだ
見えない力に
委ねるんだ
念じると
できないものが
できる ....
ぎこちない鑿(ノミ)の跡の石仏を見て
「素朴」という言葉を捨てた
飢饉デ死ンダ者タチヘ
追 ....
夕凪燃ゆる光の隙間
寝過ごした夢の途中で死んだ
黒猫拾ってきたよ
存在をかき消すよう ....
朝日が
私を目覚めへと
追い出していく
小さな時のこびとたち
素早く 同じテンポで
か ....
屑鉄を集めるのに磁石を着けて歩く
夢がはっきりしていない子供も笑顔と
鼻水だけはあるように
....
貴方を愛してる
死ぬほど愛してる
顔を上げられなくてごめんな
男らしいしゃべり方なんてできなくてごめんな
ありきたりな言葉 ....
両手でくるぶしを隠そうと試みるんだけれども
隠し切れないんだ
俯いたまま
手を交差させ ....
僕はこころを奪われたことがない
がむしゃらに泣いているときは自分がみていてくれるから
僕 ....
コトバをあやつってまでして
ぼくはなにがやりたいんだろう
原色の絵の具をぶちまける夢を見た
きっと誰かが
核ミサイルのスイッチを押したんだ
世界の半 ....
テンテケテンって何か機械的な効果音というかなんていうか語彙力の無さに滅入るがとにかく音が鳴り、喫煙所 ....
朽ち果てた石
その微かな記憶
落葉樹は閉ざされたが
薄く匂っている
末端という末端に ....
女は閉じた瞼で唄を歌う
柔らかい羊の背に乗って
砂漠のような海のような丘を
どこまでもゆく ....
正しさは必ずしも
ひとつではなく
考え方や感性の数だけ
存在していて
自分の思う正しさと
....
増幅
エーテル?
壜
夕暮れ
観測
葉脈
カスケード
飛沫!
関数
カーテ ....
日差しの強い、つよいなか
歩いてわたりました。
まどの中から でしたが
緑葉のまぶしいこと
....
がんばることに
つかれたときでも
そらを
みあげてみれば
そこに
かぜ ....
最後の /色
残されたままに/
....
風を
くぐりぬけると
また新しく
風がある
ときにあばれて
ときに乱して
....
どこか遠くへおもむけば
わたしの近く、が増してゆく
いつも近くの
わたしのつねを
....
欲を引いてしまえば綺麗な感情
昨日のあなたの言葉を
私の前だけの顔を
特別な瞬 ....
雨を待つえぐれた頬塀から突き出し
銀河身の投げようもないほど暗い
影ひろい大木おもう紙の ....
かあさん お母ちゃん
随分ご無沙汰でしたね
自分が辛い時にさえ
「もう、だいぶ ....
光があるということが
どんなに素晴らしいか
窓辺より五月の風が吹く
風は陽光に照らされ
....
この感じを知っていると思った
痛いほど実感していたあのひかりを
間違えるだなんて
あれはエ ....
せっちゃんは津田沼高校の生徒に戻った夢を見ました
そしてデブ専のゲイバーでウーロン茶二杯飲んだ ....
「お茶を飲む」
なんだか不思議な
「お茶を飲もう」
この響き。
それはもう、そのあと ....
ことり ことり
音がしますね
なんの音でしょう
ことり ことりこ
不思議な ....
髪が耳を隠すくらいに伸びて
長髪にするの?
と
妻から皮肉にも取れるクエスチョンを受けて
....
きれいな空があることを
忘れたくなかった
雨が降るのを
真下から見上げて
見 ....
いつも
僕の後ろを
歩く君
はぐれないか
心配して
後ろを
見ると
....
何でもいいからと語って
くだらないことでも
すべてをさらけ出した。
また来ようって、誓 ....
少しずつ暖かくなって
あたしは悩みます
花の頃もすうと過ぎ
若葉のしずくは薄 ....
春過ぎて夏が来たらしい照り返す薄着に肩が香る具合に
雨の朝、彼女と夜が脱皮してベッドに落ち ....
よいかおり
あなたの
わたしには不快
そういやあよいかおりを嗅いだのはいつだったか忘れてしまっ ....
空気が澄んでる。
星が瞬いている。
それだけで、
涙が溢れそうになるの。
どうしてだろうね、 ....
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