この原稿を依頼されたときの特集名、
「女を口説く為の詩」でした。
じつはこの、「女を口説 ....
朝のない
この世界で
夜はそそくさと朝を探している
夜が過ぎ去った後には
青い軌跡が靡いてる ....
午後三時の道の上
薄目を開けて寝そべっている
おまえの見る夢は多すぎて
....
手紙ひとつ
電話ひとつを残して
君は都会を去った
あの
草原を
走り回 ....
僕は
心から君を愛していただろうか
去り行く時は幻
去り行く季節は戻らない
....
しゃべることは伝えること
聞こえることは伝わること
空っぽになった
ジャムの瓶をさかさまに
逆立ちができない、と
言っていた友達を
さかさま ....
あなたが持っていた
現在入手困難な品物は
あたしの心を満たしてくれました
見る事はできなく ....
キングサリーの花の下
小さく揺れる花びら｛ルビ一枚＝ひとひら｝
届かぬお空に恋をした
宇宙を想 ....
それはとても晴れた日で
未来なんていらないと思った
変わるって
なんて残酷なことなんだろう、と ....
半裸の女性は自動車に限りなく接近し
煙突は草原と合図を交わし転倒しながら笑っている
酒場のテーブ ....
リストカット
リストカッター
リストカッティング｛ルビ症候群＝シンドローム｝
どれも、今、よく ....
強がって 悲しんでる姿が
とても怖かった
自分の首に
紐を結わえ着けて
先っちょ
勝手に握 ....
目が覚めると
右手がチョキになっていた
いったい僕は何と戦ったというのだろう
夜中、こ ....
モノをあげたとき
素直に
ありがとう、と
たった一言
言われるだけで
自分の心に
ほ ....
かお
わろてるかお
たまごやきの ふちを
ようやけんひと
きかんしゃに
ようとびこめん ....
ええ詩をかくこと？
決まっとるやないか
不幸か幸福か極めてる時なんじゃあほんだら
って お ....
幸せな奴は他行ってくれや
高温油で処理
あんた西瓜喰いたいんか
それはデザートや待っとき
....
今夜、夜の監視人は居眠りしている
こっそり君を連れ出して
街中で口づけを重ねよう
愛でこの街中 ....
俯きがちという言い方は生ぬるく
人々の首は、方角の違いはあれど
完全に折れています
....
どーん
どーん
私の犬は
どーん
足も太いが
胴も太
それってあたい
....
松井のバットが鋭い弧を描き完璧にとらえた真ん中高めストレート
力強くどこまでも飛んでいく青い青い雲 ....
死んだつもりで生きなおせ、と
誰かが言ったけど
死んだつもりになんて
なれない
ぼく ....
徒然なるままに
いろいろ考えたり 思い浮かべてみる
「答えは出るのか出ないのか」
答えを出すの ....
声を、言葉を 個を取り戻せ！
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【 ....
俺たちは隣人の名前を知らない
だとすると現代詩や現代アートや現代絵画やつまり週刊現代の現代とは一体 ....
いま、右手首がひじょーに痛い。うちの飼い猫の血膿をふきとろうとしたら、ズタズタに深くひっかかれた。場 ....
時に感情の起伏は
生活をうまくこなす一番の邪魔者になる
現実と想いは結構いつも一致しなくて
だ ....
あたまのなかが
いやなきもちでいっぱいになって
ねこんでいると
みぎのみみから
たねがこ ....
金曜の夜はほんのりピンク色
明日は休みだし 明後日も休みなもんで
爺ちゃんも婆ちゃんも 父さんも ....
ビックバンとは
無という孤独者にとっての
自殺だった
無にとっての死は
生に ....
おそらく ぼくは
求められる ということだけを
求めていたのだ
あの夜 ぼくは ....
砂の城の扉を閉ざし
周りの気配をうかがって
もう安全だと確認してから
私はやっと仮面を剥がす
....
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