センドウ先生の内緒話(ろんぐばーじょん)/北乃ゆき
 

まわるぐるぐるまわるまわる
「せんせいいたいよ」
「いいんだよ」

「せんせいおなかを診てよ」
「じゃあよごれたパンツをみせてごらん」
スカートをまくる
白いパンツと股の間にはさんだ
赤茶に染みたちり紙がおちる
パンツをさげると赤いわたしの血液が
ぽたり
「せんせい、びょうきかな」
「どれ診てあげよう」
冷たい指先がわたしの股のなかにぎゅっとはいる
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
「せんせいいたいよ」
「じゃあちょっと横になってみなさい」
黒い診察ベッドに横たわる
こんどは生暖かいものが股のなかでずぐんずぐん
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