ビューティフル・ビューティフル/北乃ゆき
清清しさが僕の胸を突き抜ける
「青空を見るとどんな時でも幸せになれるの」と
満面の笑みを浮かべる君が好きだった
だから僕はいつも
明日は晴れるようにと祈っていた
陰で泣いても
空をみて笑う君が好きだった
だから僕はいつも
青空が続くようにと祈っていた
君が青空より愛した人は
雨の日も雪の日も風の日も君に笑顔を与えて
僕はもう
晴れの日を祈る必要がなくなってしまった
天気がなんだってかまわない
ただそれだけの事なのに
そんな毎日は
虚しさと物足りなさに溢れていて
でも
雨の日も雪の日も風の日も笑う君が
綺麗で
それまでのどんな君より
綺麗
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