センドウ先生の内緒話(ろんぐばーじょん)/北乃ゆき
んだろう」
「そう」
ぎょろりぎょろりセンドウ先生の目が動く
「むねを診せてごらん」
白いシャツをまくってみせる
センドウ先生の聴診器がほんのり薄紅乳首にさわる
「もうすこし診せてごらん」
シャツをまくる
「シャツは脱いだ方がいいな」
シャツを脱ぐ
「ちょっと触って診察するよ」
センドウ先生の固くて冷たい手が乳首にさわる
「せんせい」
「どうした」
「つめたく」
「・・・」
「かんじる」
ごくりごくりセンドウ先生の喉がなる
センドウ先生の掌が胸に押し付けられる
ぐるぐるむねの肉がまわる
ああそうだ先々月あたりからむねのあたりがふくふくしてたんだ
ま
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