廃人がポツリとつぶやく部屋14[971]
2017 12/17 18:00
孤蓬

晩餐
鯨刺身、煮込田樂、鮗壓鮨、麥酒、燗酒、湯割燒酎
#鯨の刺身は、ミンク鯨の赤身。幾分凍らせて喰うのが旨い。子供の頃、大人の酒宴(吾が郷里では「呑方(のみかた)」と称する)の肴によく出ていたもので、それを横から相伴したのが懐かしく思い出される。
#おでんは、昨日から炊いておいたもの。九州人の吾輩には、牛筋は必須の種であったが、半片や竹輪麩などは馴染みが無かった。上京した当初は、これらの白くて得体の知れない奴輩を胡散臭く思い、特に竹輪麩のねとねとした食感は、随分と嫌厭したものであったが、人間とは現金なもので、四十を過ぎた辺りから、徐々にその滋味を解し得るようになり、今では頗る旨いと思っているから不思議なものである。
#鮗も昨日から酢で〆ておいたもの。この魚は旨い割に頗る廉であるから実に難有い。鮨飯には、山椒の実の佃煮、刻み生姜、大葉、胡麻を混ぜる。鮗の鮨は、子供の頃、母や祖母がこれを姿鮨に拵え、父などが旨そうに食っているのを横から見ながらも、生臭そうで決して食指が伸びぬ代物であったが、今では大の好物になった。ただ、さすがに姿鮨は、矢鱈と骨が口に当りそうで、柔弱の徒たる愚生は敬して遠ざけている。
#ビールは奢ってヱビス。酒は朝日山の純米。焼酎はさつま島美人。
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