少女について その 森に入る
吉原 麻

まあすぐ に 

あるいてゆくと すぐ 緑 に かこまれる

けど そこ で止まらないで

井戸 をみるために苔の 上 を ふんずふんずと進む

くたびれた井戸水 は むせるような 葉 のにおいで
ぼく の あたま をかきまわす
白 い 靴の少女は こちら をふりかえり
にこりと笑い首を 傾ける
その瞬間 耳から血が溢れ出すのだ


自由詩 少女について その 森に入る Copyright 吉原 麻 2005-09-07 21:35:15
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