春愁
リリー

 はかり知れない
 暗黒の 宙に
 君は浮かび

 その彼方から
 確かにとどく君の
 燦めく 言霊
 
 それは時に
  のんびり夢みる浪の音
 それは時に
   欣び甘える涼やかな虫の声
 それは時に
  濁った酒場のあつい酒

 そうして
 僕という曇り硝子の泉を
 白く 染める 
 春の雪影
 幽かな 
 すがたでも構わない

 ネットの世界で
 想い紡ぐiPadのキーボード
 君が、
 そこに居てくれるだけで


自由詩 春愁 Copyright リリー 2024-02-04 11:16:43
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