待っている(習作)
トビラ

思い出をざらざらにする
友情は灰色に濁る髑髏
現在地点を爆破する火曜日
神様に手紙を書いて眠る夜は
ショートケーキの苺に降る粉砂糖
神様、僕の命を丸く灯します

無重力の海でパンダは泳ぐ
世紀末のチラシを破る銀河の日は
予言だって幻にしてさ
運命の子?
知らないよね
いらないって言われたし
英語だってろくに話せない
計算も間違いだらけで
街の明かりが眩しくて
体が光の粒子になるような
青空を隣にいる女の子と分かち合えたなら
口づけの跡で季節が汚れても
そんなの自然だよって
笑いあって
人気のない
神社の石畳でシャボン玉を
飛ばす
 一緒に
  歩けなくても
二人で浮かべたシャボン玉が
今もあの日から宇宙をずっと漂っている
星の光を受けて
虹色に輝きながら

輪廻の果てで、また会いたいね

よく通る声で
罪もとがも全部告白して
ただ願うよ
昔話からこぼれ落ちた僕の


自由詩 待っている(習作) Copyright トビラ 2023-12-31 07:14:37
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