終わりゆく日々
由比良 倖

朝が砕けて 光は消えた
悲しみのない 破裂した日々
私の靴は 磨り減っていて
終わりの旅に 今日も出られない

静かに 光る あの太陽が
幾億の夢を灼き尽くしていく

消えない痕を 肌に刻みつけよう
破滅が私を 捕まえないように
涙の味の 薬を飲もう
誰からも 私からも 私を隠すように

またひとつ夢に巣くった影が
宇宙を区切っている

声も出ないくらい 叫んでみよう
私の限界を 破ってみよう
産まれたままの 滅びる身体全体の
言葉を武器に 狂ってみよう

綺麗に 染まる 交差点は
消えてく夜に 今日も記憶を残す

ゼロになるまで 眠ってみよう
精神の雨に 浸っていよう
やがて私が 目覚める朝は
最後の日々の始まりだろう


自由詩 終わりゆく日々 Copyright 由比良 倖 2023-10-15 10:04:06
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