イチゴゼリー(無果汁、ゼロカロリー)
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高齢の母子が凍死していた
アパートの一室を目がけ
放水車が生温いゼリー液をまいている
青空にキラキラと
イチゴフレーバーはキラキラと
少し固まりながら落ちてくる
ゼリーに辺りは満たされ
野次馬はスマホを構えたまま
ねっとりと個性を失い平らかになる
そして街灯は鼻炎に悩み
低い方の路地はイレウスを疑われている
しかし止まれの標識は難聴だった
放水車は未だゼリー液をまいている
自由詩
イチゴゼリー(無果汁、ゼロカロリー)
Copyright
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2022-01-20 00:10:01
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