料理で俳句㉑冷麦
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本日のお品書き~冷麦~


  冷麦の腹の不満とも未満とも


 冷麦という奴の魂胆がいまひとつ掴めない。「今日のお昼はさっぱりと素麺にしましょ」「うん、いいね。ちょうど食べたかったんだ」となるが、「今日のお昼は冷麦にしましょ」「なんで?」となる。ならない?なるよね。

 それに冷麦という奴は、食うほどになんだか腹がもやもやしてくるし、食後も何を食ったのかわからいくらい満足感がない。お前は何者?

 さらに冷麦の束には二、三本、ピンクだか緑だかに着色された麺が入っているが、これも理由がわからない。あるいは「私は素麺ではありません」と主張しているのか。頼りない奴。

 干される、外される、ハブられる、冷遇されることを「冷や飯を食わされる」というが、これは「冷や麦を食わされる」と表現するほうが、いっそう身に染みて実感すると思うが、金田一先生はまだ事の重大性に気づいておられない。


俳句 料理で俳句㉑冷麦 Copyright SDGs 2021-06-11 11:07:37
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