おじいちゃんになった日
梓ゆい
初孫の頬に触れる父の大きな手
きゃっきゃっと笑う声を聞けば
今度はそっと頭を撫でる。
母となった娘の腕の中
ぱたっ・ぱた・ぱた・と動く
ちいさな手足を眺めれば
目尻もだらしない程垂れ下がる。
「おじいちゃん。」と呼ばれてその顔は
少し照れくさそうに微笑んだ。
自由詩
おじいちゃんになった日
Copyright
梓ゆい
2018-11-28 23:20:12