僕の人格の中にもあなたたち三人は居て、三人それぞれが違う顔をしていて、男でもあり女でもあり、独立した存在である。

その意味においてあなたたちはふとした拍子に共鳴し自分たちが似ていると、四角の中の僕の姿をそのまま映した円において「別」という一人であり自分たちはその円の中の四角それぞれだとあなたたちは認識する。つまり頭の中にあなたに似た人物が複数居てその点に置いてあなたたちは一人であり僕である。

中には絶望と希望のように真逆の存在であるものもいるが、同じ胎内から生まれたあなたたちは赤い血において繋がっている。自分を救えるのは互いだと認識している。その点においてあなたたちは憎悪を抱いても互いを殺すことができない。

あなたは僕を殺すこともできない。