呼吸
まみ

雨と点滴はどこか似ている

涙のようにつたい落ち
大地なる体を潤そうとする

友の瞳が夢を見ているうちに

雨よ止んでおくれ

彼が誰かに恋するには気恥ずかしく
与えようとするのが不器用でも

空から愛されたいと期待しているから

老いた赤ん坊はこれから歩くつもりでいるから

貰った愛の運ぶ先は判らない

どんな人にも雨は降る

どうか雨が止むように



2018/7/15


自由詩 呼吸 Copyright まみ 2018-07-16 20:58:43
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