滲みの島
クロヱ


足の柔肌はつまむ 砂の心地よさ
立っているのは ひとりじゃないのに
眺めている ただひとり 

あたしは馳せる
思いの先に なにを見つめていた??

コツコツと貝住みは歩く 波間に
片目で眺めている 二つの地平線を見つけて
どこまでも続いている 伸びている
何かを 思い出させて 感じさせて

色はない
だって いつでも変わり続けるんだもの
淡く 滲んで 
とおく とおく

こんな温かい 穏やかな風もあったんだ
出来ることなら ずっと ここにいたい
そんな 一時 一瞬 日は沈む



自由詩 滲みの島 Copyright クロヱ 2018-07-08 14:28:49
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