病理一帯
狩心

テッシで花を噛む
広げると汚くてホッとする
テッシで春菜カモン
はるなは俺の嫁カモン菜々テッシ
会いたいのさ
会えないよう制限されているから
街をある競馬アル中
他人の顔が
みんーなっ春菜に見えるのさあ~
菜々シャキシャキ食べるのさあ~
しなないよーうに
健康が外泊しないように
草履が屏風に足跡でぇ~
過去の括弧が猛然とダッシュして
描き出されないよーうに
象徴に凝り固まらないよぉーうに
黄身よりも早く
しなないよぉーうに
びょきにならん世にびょそくで
心も内臓もセメン塔で固めトート神
外のタロットと内のタロットを
いれすぎないよーうに
はきすぎないよぉーうに
完全無欠の病理一帯で
黄身に会いたいのさ
白目剥いて
白夜行のなかを
LOVEモンタージュして
キラキラと頭が溶けるように
なにも考えないHOT死体の雪吊りの
日詰めの音が目の前を通りすぎて
ぼかぁ布をかぶて隠れトル
当たるのか外れるのか
スパイスを探して
ミートする
ジャスト
ミートする
カモン菜々テッシ
俺の嫁
くしゅん ビー ビー
フライング蜜蜂
ぴょんぴょん転んで
ふらーい ふらーい
ビチビチビーチして
背中マル待った
エイビィの真似をする
隣の動詞で続く愛しさ
病に渇れるハナ
目を閉じて
手を繋いで抱きしめて
制限をほどく
純潔の制服が脱がされていくように
イシの強さが
セイレンを呼ぶ
鳥でも魚でも人でもない下半身の
半心人間の
風呂も入れない頭フケだらけの君が
いとおしくて
時を超えて 汚さを受け止めて
時を止めて抱き締めてしまう
まんまるお月様のキミ
制限があっても
僕たちを阻むものがないように
祈りの指先は固く固く空にくるまれて
産業廃棄物のなかで
燦然と輝く

カモン菜々テッシ
くしゅん ビー ビー
春の 誘い


自由詩 病理一帯 Copyright 狩心 2018-05-04 11:48:50
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