偽乙女
マリア・ブルー

麗しき若葉かな火を噴いて
あの人は自分で醜いと思っている鼻と口を両手で多い
まっすぐな目で私を見て、
俺と本当に一緒になりたい?
と訊いてきた。
私は、鼻と口を覆っているのは鼻水が出ているからかと尋ねた。
鼻水出ていないと、彼は素直に答えた。
この人は果たして私と一緒になりたいのか
私が一緒になりたいからなろうとしているだけなのか。
この人にもこの人の親にも永遠に伝わらないのかもしれない
私の良さなんて。一向に。


自由詩 偽乙女 Copyright マリア・ブルー 2017-12-18 20:20:25
notebook Home 戻る  過去 未来