ビー玉
水宮うみ



ビー玉とは不思議なものである。人工的なもののはずなのに、オーロラのような、雪のような、星のような、魂のような、そんな雰囲気を漂わせている。
ビー玉は、ロマンチックで、霊的で、生きていくうえで無くてはならない、お金で買えないなにかの象徴のように僕には思える。ビー玉は目に見える命の単位なのかもしれない。
君の身体は、きっとビー玉のような素敵ななにかでできている。君が笑うと、君のなかの無数のビー玉も一緒に、きらきら笑う。


散文(批評随筆小説等) ビー玉 Copyright 水宮うみ 2017-10-11 12:32:01
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