キリの先に埋め込まれた真実を探してみるかい?
藤鈴呼


妖艶なほどに美しい花びらを翻す仕草を
ゆっくりと見詰めてみる

そこには シロツメクサの首飾りが
良く似合うだろう

知っているかい? 露を吸った時の甘味を
朝や雨明けの空にも 負けぬ程に 映えるよ

茎の息吹を感じられるのは きっと そんな瞬間
茶変色しても 簡単には 離れられない

まるで あなたと わたしのよう
なんて言ったら 笑うかな

少なくとも 怒ったりはしないって 解ってる
そんなことは 起こらないから

今 こうして 一粒ずつのビーズを
ゆっくりと 編み込んでいる

昔 三つ編みを編んだ指で
今はもう 切ってしまった 髪の毛の先に抱いた
夢の続きを

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自由詩 キリの先に埋め込まれた真実を探してみるかい? Copyright 藤鈴呼 2017-07-15 19:55:18
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