隣人
斎藤秀雄

それ
はさいじ
きをひらく

なん
とまあ
禍々しい


の内
容証明


名『言
語黒書』


とば
による
ホロコースト


とば
という
名の名と
いう名をも
つ大虐殺


界を
切り裂
き花を存
在させる原‐暴力


たち
はこと
ばに領有
されつづけ
るかぎりただ
うなだれ棄却さ
れた残り滓のスー
プを穴という穴
からこぼすし
かないのか

吐い
たゲロ
をのみほ
しそれでも
あふれてくる
残余をなかった
ことにしてき
ょうもお祈
りする


こと
ばさま
ありがた
うござりま


きょ
うもり
んじんを
搾取して生
きのびること
ができまし



した
もわた
しとわた
しのなかま
だけがしあわ
せに生きら
れますよ
うに


界が
流した
汚辱の血
液はみんな
りんじんがの
みほしてく
れますよ
うに


和を
ありが
たう職を
ありがたう

悼む
こと
をや
めと
もに
あら
ねば
なら
ない


自由詩 隣人 Copyright 斎藤秀雄 2017-06-21 00:09:56
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