浸透する静けさ(改訂)
ひだかたけし
静けさ
ちょこんと
夜底に
座っていた
剥き出しの界、像なき界
それは決して混沌ではなく
何かを伝え何かを造形している
響き木霊し無限の力の生動する
もう一つの界、響きの界
像に守られ生きる人間が
意識を広げ越え出る時
なんの恐怖もなく
静けさに浸透され
生動の界に触れる
静けさ
ちょこんと
夜底に
座っていた
やがて夜明けに拡散し
もう喧騒の一日が始まっている
自由詩
浸透する静けさ(改訂)
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ひだかたけし
2017-05-29 20:35:50
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