夜としたたり
木立 悟






双つの四角を重ねた星
水色はただ
悲しいばかり


すぐに到く
蜘蛛の星
風しか 触れるもののない


切りました また
つながりました
人は蒼を見 けだものは
夜の夜の夜を見る


空が常に斜めの丘で
昇りつづける光と曇
踊りつづける
三つ子の不安


水の糸
糸の時間
降りる夜の手


窓と壁にわだかまり
星はまばたき にじみひろがり
かわいた命の足元を濡らす


双つの時計の音のはざまに
花は咲き 言葉は散り
止めることのできぬまま
いつもの静けさ 哀しさに還る


雨の無い雨につづく足跡
またたきながら
振り向きながら
夜へ向かう径を鳴らす

























自由詩 夜としたたり Copyright 木立 悟 2016-07-11 08:33:16縦
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