撫でるように
noman

冷えた手すりに背中を
預けて
薄くなっていく
空を
見ていた
走り去る足音と
誰かが誰かを
呼ぶ息遣いとが ほんの
一瞬渦を巻いて
鼻先を過ぎった
眼の奥に微かな
重みを感じた


自由詩 撫でるように Copyright noman 2016-04-03 21:14:14
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