「いかりを　おろせ」


ためいきが　でる　
ちからづくだから　からだが　いたい
つらい　かなしいが　つづく
てのない　ゆうれいが　つつみこむ
ともかく　もがく　

なんとか　いいわけする
にんじゃのまねじゃあ　いいわけない
ぬるぬるした　きもちで
ねちねち　いびられ
のどのおくが　からから　かわく

はくいきが　あつくなる
ひからびて　火花みたいに　あかいと
ふしぎに　わらえる
へへへ　へへへ
ほんとに　たのしい　どうしよう

まんまる　お月さんが　わらってる
みごとに　はれているけど　くもがでて　くらくなるぞ
むかしばなしみたいに　
めにものみてやがれと　にらみながら
もうすぐだ　とっておきの　いかりをおろす　





「はだかんぼう」


シャワーのへやで　　ふくをぬぐ
けいたも　ゆきちゃんも　いっしょに　ふくをぬぐ
ゆきちゃんの　おとうとも　ふくをぬぐ
せっかく　ぬいだのに　みずぎを　きる
四人もいるから　へやは　せまい

おばちゃんに　
もし　みんなはだかで　およいだら　
どうなるん　と　きく
なんでか　おばちゃんは　へんじしない

たった　いちまいだけ　ふくをきてプールに入るのが　
けいたには　わからん　
なぜだろ　おばちゃんは　
いっしょうけんめいタオルで　からだをかくしながら　ぬぐ
一年生になった　ゆきちゃんも　からだをかくしながら　ぬぐ

へんなの

ぜんぶ　ぬいでおよぐと
きもちいいよ　きっと　





「わっはは」

わ　い　う　え　お
っ　　っ　っ　っ　っ
は　は　は　は　は
は　は　は　は　は