真昼の流れ星
溶融






そうあの時もこんな




僕は駐車場で流れる雫を見ていた


助手席のシートに深く沈みこむ
君の存在は
抜け殻のように揺れていた




車から降りて
雨に打たれ
ショッピングモールの屋上で
空を仰いだ






流れ星が流れた気がした



黒と白の傘をさす
母子が信号待ちをしている





そう今も降り続いている






自由詩 真昼の流れ星 Copyright 溶融 2015-11-09 11:21:31
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