欠けた月光
凍月


白く浮かんだ中秋の名月は
連想
思いが最高潮に達したカタチ

欠けたまま揺れる僕の心は
満月の日から三日月が崩れ落ちた
名前も付かない歪なカタチ

欠片は引き潮の頃から彼方地球の
誰もいない砂浜に打ち棄てられたまま

新月にならない変わりに
満ちきらないまま満ち引きする破片
欠けた月光は君まで届かない





…ああ、今夜は月が綺麗だ






自由詩 欠けた月光 Copyright 凍月 2015-09-27 20:31:07
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