死、つまりはネタ切れ
或本仲一朗

死んだ。
僕の心は死んだ。
作ることに(死んだ。)
何の意味も見出せなくなった

ただ
溢れ出る言葉を
少し頭にせき止めて
流したことは
白紙に遺して

これで
誰かに
何かを
伝えることは出来るのか

生まれ踏まれる言葉をこの場に
跡から後から沸いて裂いて泣いて
消されていくリテイクリテイク重ねていく

俺で
君に
機微に
触れることが出来るのか

おもいを伝える事から逃げているのだとおもう。

死んでる。
僕の衣に染んでる
息を吹き返す(繰り返す)
書帰宅なる日は

前言撤回。全言撤回。
とっかえひっかえやめんのかえ

殺気、
間違いなく死んでたぞ。


自由詩 死、つまりはネタ切れ Copyright 或本仲一朗 2005-02-05 22:00:22
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