廃墟の屋上で
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水溶性の月光が
湿った虚空に溶けて
僕の髪を濡らすのだ
ああ赫い果実よ

黒い海に溶けた手紙
底の砂に埋もれる君へ
枯れた花束を贈る様に
ああ昔日の想いよ

象徴は形を得て
僕は沢山の星を求めた
だがそれは天上で
降り注がず嘲笑う

この黒闇の中で僕は
只、羊を数えている
誰より光に焦がれ乍ら
強固な殻の中に居る

もっと、光を。





自由詩 廃墟の屋上で Copyright xxxxxxxxx 2014-10-25 02:31:31
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