野の花・・・
tamami

芽吹きの時が訪れ
そよ風が地を撫で
通り過ぎて行った

陽射しが強くなり
花々は入れかわり
息吹も鮮明な日々

嵐を受けては倒れ
ありのままの姿は
しなやかさを増し

野の花は謳歌する
踏みつけられても
隙間から花ひらく

その姿は勇ましく
雄々しいと想えど
慎ましく咲き誇る

雨風の中生き抜き
青空の木漏れ日に
眩く小さく揺れる

愛しき私の野の花
小さな臆病な心に
小さな魂を揺らす

芽吹きは順次訪れ
季節毎の相応しき
野の花は咲き続く



自由詩 野の花・・・ Copyright tamami 2014-08-07 23:14:47
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