雫の夢・・・
tamami

緑の葉先から一滴の雫が零れた
一滴の雫は私の腕に落ち壊れた
壊れないままの雫は葉先で揺れ
ぶら下がり地面に落ちて壊れた


私は頭上に雫になって落ちよう
雫のまま壊れず頭上に留まろう
もしも汗をかいて頭を振っても
汗と一緒に零れずにしがみ付く


私はあなたの一滴の雫になって
あなたの頭上に零れたいと願い
いつでも一緒にいられるように
キラリと光る小さな雫になった


もしもシャンプーで流されても
しがみ付いて離れずにいようと
スタンバイはいつも出来ている
私はいつもあなたと一緒にいる


緑の葉先から一滴の雫が零れた
私は雫になって葉先から零れた
一滴の雫の私はあなたの頭上で
あなたと同じものを眺めている


自由詩 雫の夢・・・ Copyright tamami 2014-06-27 16:44:11
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