傘差して ゴミ捨てをする 月曜日
藤鈴呼



御地も雪 などと書いておいて
ダダ漏れの 雨を 見詰める

猫でも 行き過ぎたなら
素敵な 風景画へと 変わりそうだけれど

点滅し続けるのは 
シグナルの 色ばかり

少し 溜息を吐きながら
いつも通りに ゴミ捨てをする

後ろから 賑やかな 挨拶の声
振り向くと 腕に赤子を抱いた あなた

おはようございます
うふふ もう こんにちは だわね
なんて 笑顔を 交わす

飼うもののない 日常の中で
変わりゆくものを 見定めながら
何かを 替えて 生きていくのね


自由詩 傘差して ゴミ捨てをする 月曜日 Copyright 藤鈴呼 2014-05-15 23:12:32
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