ベイベー、都市化しないで
あおば

          130610



普段着のまま尻端折る
本のページの隅を折る
この次に出会ったときには
もっとイケメンになっているはずだ
危険思想を電子ブックに収め
ミサイルで世界中にばらまいたが
怖がられ拾ってくれなかったので
いちばん届けたかった人達のところへは届かなかった
発射地点を探られて
核攻撃されてしまった
都市化すると守りにくいから
守れないと判断したら
焼け野原にして
砂漠化するのだと
2頭立ての戦車が気を吐く
3人乗りの戦車に駆逐されたくなかったら
射撃の腕を磨けと師団長は命令するが
弓が敵まで届かなければ
攻撃力がゼロとなり
逃げるしかありません
褐色の砂漠の大地は乾涸らびて
一滴の水もないから
逃げるタイミングを逃したら
真夏の太陽に焼かれ
すぐに乾涸らびてしまいます
編集長の指示の元に
銀色の水玉模様をいくつか描き
不透明性を高め
売り上げ倍増を狙う
本気モードのタイトルが踊る





  
初出 「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)
  http://anapai.com/tanpatsu/goru/
  タイトルは、紅茶くんさん




自由詩 ベイベー、都市化しないで Copyright あおば 2013-06-10 01:48:45
notebook Home 戻る  過去 未来