休日の過ごし方 
服部 剛

無精者ゆえに 
手の爪は時折切っても 
足の爪はしばらくほったらかしで 
気づくとひと月過ぎていた  

風呂あがりの軟い爪を 
ぱち、ぱち、と 
広げた新聞紙に、落とす。 
(これを12回で1年か…) 

思いの外に時の流れは早そうなので 
いつになくささっと身支度をした僕は 
旅の本を鞄に入れて 
今日最も行きたい場所を目指し 
乗りこんだ車のキーを差して、廻した 








自由詩 休日の過ごし方  Copyright 服部 剛 2013-03-03 20:27:51
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