その日まで、此処にいます
あ。

気付く日が来るでしょう
いつか、


公園のコンディションは最悪だった
土はぬかるんで靴にまとわりついてきたし
重なり合った落ち葉は隙間に水をためていた
昨日の雨のせいだった


転ばないで、なんて願えば願うほど
足取りはいつもよりおぼつかなくって
ふらついて尻餅をついては立ち上がり
飽きることなく繰り返し
ズボンの裾もコートの袖口も
瞬く間に泥を吸いつけている


冬の空は、しっとりと重たい


きみはもしかしたら
その途方もない(と、感じている)
全ての広さに、重さに
押しつぶされそうになっているのかもしれない
だから足元は頼りなくて
だから時折布団の中で
めそめそと泣いているのかもしれない


きみの身体は
まだ小さいけれど
本当は
大抵のものにまたがることが出来て
そしたら
もっと簡単に進めるんだ


目をつむらないで見る夢に
いつかきみが気付いたら
すぐにわたしに話して欲しい
その時はまた
改めて手を繋ぎたい


自由詩 その日まで、此処にいます Copyright あ。 2013-01-23 14:14:12
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