書こうとしたことを忘れてしまって
あ。

晴れた日はなるべく外に出るようにしている
昨日は心地よい快晴だったので
ベビーカーをことこと押して散歩に出かけた
布団を干してから、


何も変わらなかった
同じ道を同じように歩き
公園で子どもと追いかけっこをし
いつものスーパーで少し買い物をして
帰路についた、のだったと思う


満たしていたそれの名前、
昨日は確かに覚えていたのに


時の流れとともに
そぎ落とされていった文字列は
指の隙間からするするとこぼれた
残された粒をいくら拾い集めても
ただ、
美しさ、迷わない美しさしか
見つけられなくて
ペンを手にとって見ても
動かすことが、出来ない


自由詩 書こうとしたことを忘れてしまって Copyright あ。 2013-01-13 14:14:16
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