不思議な手 
服部 剛

主よ、私は凡人ゆえに 
敵を愛することができません 

私の内側にいる(もうひとりの人)が 
棘ついた人の心さえ、まぼろしの両手で
そっと包みますように―― 

私は自らを信じられぬ、夜がある 
私はどんな夜も信じられる、不思議な手がある 






 


自由詩 不思議な手  Copyright 服部 剛 2012-01-25 18:50:20
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