贈りもの 
服部 剛

見知らぬ人から届いた 
小包を開いたら 
一つの箱が入っていた 

ふたを開けたら 
何処かの海がなみなみ 
小波を立て 
一艘の小さい舟が浮いていた 

小船は夢の陸地を目指しているらしい 
僕は海水がこぼれぬように 
おそるおそるふたを、閉めた 

目が、開いた。 
何処かで鳥が歌い始める 
いつもの朝に、窓からの日が 
僕の頬を照らしていた 








自由詩 贈りもの  Copyright 服部 剛 2012-01-25 19:02:39
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