darekanomono
佐藤真夏

暗算しわざと優しくなる胸の膨らみ私は恋をしました




発達す不安にさせる曲線をくるんでバスタオルは笑った




惜しみ無くぬくい言葉を絞るうち 生クリームは腐りかけてる




濡れた指乾かすように立て掛ける名前も知らない木枝の間




灰に似た白黒フィルムを舐めながら現像液で溺れる夜明け




イコールで私に戻らぬものすべて他の誰かのものの気がした


短歌 darekanomono Copyright 佐藤真夏 2011-02-23 10:19:31
notebook Home 戻る  過去 未来