山吹色
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きみの握る絵筆の先の
色を想像する



伸びた爪の先を見捨てた
生きやすくなりたくて
だけど来月の自分すら見失ってしまう

小さくなったり大きくなったりする心臓に対して
心が
手に負えないよ

ねえ、きみ、
きみは、まぶたの裏に青空を隠してる、
ハッカみたいな鼻歌でわたしに嵐を起こす、
平面は、世界に変わる

どこで何していたって
いくつになったって
どうしても忘れられない
馬鹿みたいな執着があるでしょう
大切な痛みがなくならない



助けて、助けて、

わたしは
わたしを
救済したい




自由詩 山吹色 Copyright ________ 2011-02-21 00:46:06
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