* リズミカルワイン
藤鈴呼

どこかで 「最期の賭け」を していたような感覚
そうしなければ 居られなかった 今までの わたし。

やっと 「あちき」って 言うように なったねって
本当だね 何で なんだろう

直接 貴方と 話をする時の わたし
言葉で 貴方と 話をする時の あちき

それはね あの人が 教えて呉れたんだよ

あの人の 恋路は どうなったかな・・・・
私 幸せなうちに あの人に 会いたかったな・・・

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いつも 話し掛ける時に
ダーリン ダーリンって
嫌いな呼び方だったけれど 結構 楽しかったんだ。

あの頃は 本当に ダーリンという言葉の本来の意味に
なる人なんて 居ないって 想っていたからね・・・

貴方が 教えて くれたんだね・・・

いつか 本当に ダーリンと 呼べる その人を
今は 耐えよう

待ち続ける・・・なんて 貴方のように かっこよくは
いかないのかも 知れない

だけど 同じスピードで 同じ角度で 同じ感情で
渡り合える その人が
きっと いるはずだから・・・

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今 私が 貴方とあの店へ言っても
心の傷が パクリと 開く事は無いと 思えたから
私は 誘えたのでしょう

いつか 時が経って 貴方との傷も 癒えた頃に
今度は 願いを 叶えるために

叶いごとを したためて あの木に くくりつけて きましょう

あの時みたいに 
自分と同じ名前を持った人間の幸せを 
祈りながら

そして その時の 「私たち」が 
本当に 幸せに なれますよう・・・

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心の傷を 感じないように
もしかしたら そうだったかも 知れません

目に見える傷を 凝視していれば
少しだけ 心の冷たさが 
柔らかくなっていくと

信じて みたかったんです

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それだけ貴方が 魅力的だったんでしょう
私に とって

絶対に もう 独りきりで いいと
決めた筈だったのに

最期まで ゲームに なり切れなかった

敗者の恋を これから あと どれくらい
握り締めて ゆけるでしょうか

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そんな 貴方のスタイルを真似て
もっと上手に演奏出来るのかと 想ってみた

弦は切れて 身は 朽ち果てて

それでも 雪で小指を庇いながら
ピンク色の景色に 顔を 歪められている

鐘の音が 聞こえる 彼と彼女をつなぐ うかれた音色

耳を 欹てなくても きっと 聞くことが出来るような
素敵な 音色が

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コンサートを 開こう
パイプオルガンを重ねて

ただっ広い場所なんて 要らない

ただ 一つ 一つの 言葉が
連なってゆくだけの
耳で 聞く 音色ではなく

ココロで紡ぐ コトバを
重ねて ゆきましょう。。。

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あたたかな あたたかな気持ちになれた事
どこまでも 女でしか いられなかった事

そう 私は 不器用に固まるグラスのようでしょう

月の光に 照らされていたのに
影に隠れてしまうような 

リズミカルなワインを注がれても
いや・・・いや・・・と 身を震わせて

オルゴールの音に耳を傾けながら
動かない体を じっと 弄ぶ

人間の 大きな指を 恨みながら・・・

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ガラスの溶ける瞬間のようでした。

「この箱には 夢を入れるんです・・・」

一つだけ 残された 幻想
貴方の夢の幻想

私にとっては 真実には ならなかった

恐怖は もう 感じない
もっと 素直に なろう

貴方が 教えて くれたんだよ
だから 貴方も 頑張って

人知れず 春の息遣いを 感じながら・・・

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こんな 言葉を 吐き出してはいけないと
もう 自分を 抑制するのは 止めようかと 思います。

例えば 明日 「貴方と結婚したい。」と
懇願している私が 居るのかも 知れませんね。

貴方の 瞳を 見詰めて
きっと その時 貴方の瞳は
他の誰かを 見詰めているんでしょうけれども

人間 矛盾で いいと思うんです。
数学的には いきませんからね・・・

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見たくないのならば 見ずに済むのだし
あの時のように 瞳を見詰められたならば
貴方は 億劫に 感じる事でしょうね。

それを 一番 私は 望むのですけれど
貴方の夢よりも 何よりも
そこが かけちがえた ボタンのようで・・・

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会うと感情が入り乱れてしまうから
凍結させておきましょうだなんて
私は ずるいでしょうか

でも 貴方にこれ以上 迷惑をかけないようにするには
一番良い方法なのかも 知れません。

毎日 毎日の感情を 連ねていく その前に
本当は 直接会って 話をしたかったけれど

もっと 素直に言えたかなという私と
言葉のほうが 自然に感じられる 貴方の 言葉でした

いいよね 出会ったのも ここから 始まったから
ちょっと 箱は 小さくなってしまっているけれど

貴方と 出会った この場所で
貴方の 介入できない この場所で・・・

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自由詩 * リズミカルワイン Copyright 藤鈴呼 2010-12-02 23:10:22
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