区切り
藤鈴呼

区切ってばかりじゃ つまらない
悲しいことも 沢山 有るから

何処かで 繋がって居るって 信じながら
歩まなければ 仕方無い

希望 妄想 垂れてばかりで
愚かだねって 笑われたって 平気

ひょんなアイディアが 製品化されて
世の中が 便利に なって 来たんだ

真っ白な 紙に 自ら磨った 墨で
とっときの 文字を 描く時には

読んだ人が 想像力を かきたてられる様な
素敵な 物語を 創造したいんだよ

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電話を切る瞬間の
バイバイ が キライ

手を振りながらでも
またね が 最高

さよなら って セリフは
何だか

二度と 会えない の
隠喩に 聞こえて しまうから

次も 楽しみに しているよ
そんな 終わり方が
大好きなんだ

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みんな みんな 飛び回ります
夏の夜光虫よりも コッソリと
朝になると いなくなるのです

大切な場所へ 赴きますと
残された タイヤ跡だけが
持ち主の 不在を 告げるようで
少し 物悲しいのです

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周りから見て アンバランスだよ なんて
言われようと
二人が 幸せならば 良いと思う

幸せって何? なんて 突き詰めると
分からなくなるので
日々の心が穏やかなこと を
第一に 妄想して しまうのだけれど

形でもなく 見えない 恋だから
無理に 見ようとしなくったって 良いんだね
お互いの 悪いところも
良いところは 勿論 
見ようと しなくったって
自然に 見えて しまうのだろうけれども

周りから見て アンバランスなのは
有る意味 当たり前で
過ごす内に 表情まで 似てくるんだよ
なんて 笑いながら 語る 視線の
只中に居る

そんな 会話を
もう一度
聞いてみたいなあと 思う

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遠い陽に 受けた 証が 
頬に 翳りを 生み出した

塗りたくっても 消えやしない 
隠せるだけの 鮮やかな染み

眺める度に 閉じたくなって 
鏡まで 曇らせたけど

此れが 湖面 だったとしても 
波紋で 失くせや しないと 気付いた

ロングビーチは 皆のもの 
右も 左も 人だかりだね

両手で 死角を 作るみたいに 
自分勝手な ファインダーを 描けば

登場人物は 僕達だけで 充分だろう 
そんな気が するよ

海辺とは 遠い 場所に 
大きな パラソルが 立ってる

自力では 這い上がれなかったから
縁側に 括り付けられて 居るんだ

風と 蝉の 声に 紛れて 
波の 見えぬことも 忘れそうだけれど

目を閉じれば きっと 思い出せる 
鮮やかで 白い 波音

羽を 擦り合わせる 仕草が 
何処か 波を 連想させる

君が 留まって 生るのは 
明らかに 木の幹なのに ねぇ

不思議な 輪唱に 耳を 澄ませば 
眠りこけて しまうみたいに

時が 穏やかに 流れて 笑えるだろう 
そんな気が するよ

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やっぱり オンナは
言葉にして 欲しい みたいだ
そして オトコは
言葉なんて 要らない みたいだ

なあんてことを 割り切った つもりでも
割り切れないのが 人の 気持ち

好きだよって 言えぬ 代わりに
ぎゅっと 抱きしめるのが 好きだ 
けれど
そのことを 説明する セリフで
既に 好きだって 言っちゃった
そんな ハッピー・スパイラル

ぎゅっと 抱きしめたら
やっぱり 温もりが 残って しまうので
言葉みたいに 見えない 何かが
毛穴 一つ 一つに
ゆっくりと 染み込んで 行くんだね
まるで 乳液みたいに

とろっとろの UVケアで
帽子や 日傘じゃ 足りなくなって
外も 出歩けなく なる前に
暑苦しい 最中でも 良いから
ちょっと 寄り添いながら 考えてみる

やっぱり これは
好きって 言うのと
おんなじこと なのかな?って
笑いながら 問いかけて みる

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それが 長い時間を掛けなければ 
済まない話題なんじゃない

ただ 女の子は 長電話が 好きなんだ
だから 私も 好きなんでしょう? って
きっと アナタは 思ってる

私が 面白可笑しく 笑ったり 机を叩いたり 
時には アナタの肩を 叩いたり
アナタに 言葉尻を 捕まえられて 
叩かれたりするもんだから
余計に 面白いと 思えるみたいで

でもね 本当は 違うの
たった 一言だけで 良いと 思っているの
たった 一言だけで 良いと 知っていたの
でもね 本当は もっと 近いの
その言葉よりも 欲しいものが 有ったの
それが 何なのか 
考えるのが 鬱陶しいんだって
自分に 魔法を かけて
分からないように していたんだわ

どうして 電話線を通じて 声が 届くのか とか
ブラウン管から 映像が 流れてしまうのか とか
あなたに会うには 鉄の塊を 
飛ばさなければならないの とか
見て来たレールの上には 乗りたくないの とか

全部 全部 忘れたふりして
それでもね
たった 一つ 握り締めたのが
あなた という 存在だったのね

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何かが 動かなくなると
途端に 言い訳
最近 お得意の
「夏バテかしら♪」

そんな お茶らけた セリフで
済めば 良いのだけれども
叱られたりも しながら
一歩 一歩 上達していく

うちの CDラジカセは
もはや 骨董品
どうしても 欲しい音源が有り
投入したんだ

懐かしの 8ミリCD!
シングルサイズだなんて
凄く 久しぶりに 見たのだけれど
パソコンに 投入しようとしたら
ハードディスクが 縦置きなので
上手く 入らずに 落ちてしまった

私の元を 離れる予定の子なので
傷物にしてしまう訳にも行かず
それならば… と
ラジカセに 入れたは良いけど
音源を 録り終えて
さて… と 取り出そうとすると
ヤツは 引っ付いて 離れなかった

嗚呼 君も 夏バテなのね

宥めすかして
ラジカセを 引っくり返したり
とっくりかえしたり
徳利で 一杯やりたくなった頃に
ようやく 君は 
えへ♪って 出て来た

やっぱり ね
狭いスペースに 住むのは
無理だったんでしょ?
そう 言いながら 可愛がっている
懐かしいディスクを 取り出しながら
笑顔になれた 夕方だった

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一足先に 帰省した 八月上旬
南の地では 蝉の声で 目覚めた

帰宅して 少し経った頃
ようやく 近所で 大合唱している
蝉の声に 気付く

プールでは 何時も
トキワの紙袋を 持った
おじさまを 見かける

今度こそは 話し掛けよう! と
明るい 向日葵柄を 眺めつつ
また スルーして しまった

私の郷では ないのだけれど
もしも あの方が 大分出身だったら
話が 弾みそうな気が
するんだけどな♪

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七夕が 過ぎると
ロマンス タイムは もう御仕舞!
なんて 雰囲気が 広がる

けれど 一ヵ月後
多分 旧暦だろうか
七夕祭をしている 洞窟で
色んな 短冊が 揺れていたから
また ここから生まれるロマンスが
有るのかも 知れない

大きな洞窟を 入って行くと
外気の熱気は 何時の間にか 遮断されて
涼しい雰囲気が 漂う
地元の 商工会や 学校、医療現場
色々な仲間達が
素敵な七夕を彩ろうと 競うのだ

行灯で魅せたり
手書きの絵や書道、願い事
それぞれに 想いが 込められて居て
眺めるだけで
浄化されたような 気分になる

たまには 暗い場所で
何にも見えない場所で
ゆっくりと目を閉じて 考え事をする時間も
必要なのかも 知れないね

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子供会で 出掛けると
皆で 作るのは 定番の カレーライス
この夏休みに そんな思い出を作る人も
多いのだろうね

最近の 我が家では
私が 出掛ける夜に 置きカレーライスが 定番

カレーライスが 食べたいと 
リクエストが 有ったので

本当は 週末に 作ろうと 思って居たけど
昨日 作ってみた

そうしたら 二日目のカレーが 
今日でなくなってしまうのに
明日 飲み会が 入っちゃった
週末も どうやら 出掛けそうな 雰囲気だし
嗚呼 何だかな 

そんなに 何回も カレーライスで 凌ぐ訳には
流石に 行かないよねぇ…

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懐かしいもの

授業中の 手紙の交換
内職の本来の意味を知りつつも
違和感を感じながらも
そう 呼んでいた
勿論 教科書も
ちゃんと 読んでいたよ

千切り紙だけでは 足りなくなって
友人達と 交換日記
それでも 足りずに
授業用とは別に ノートを作成して
友人出演の 恋物語を 作成し
休み時間に 重宝されたりして。

ペン回しも 流行った
逆スピンが 出来なくて
何度も 落としては
怒られて しまったりした

板書を シャーペンではなく
カラフルボールペンでするのも
大得意だった
如何に ミスを 少なくするか
綺麗に描くかが 問題だった
覚えるのは 二の次だった?

それでも 何とか 月日は流れ
卒業証書が もらえたのは
運が良かったんだろうなあ

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自由詩 区切り Copyright 藤鈴呼 2010-08-18 22:10:41
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