(無題) 
服部 剛

ある日マザーテレサは 
旅先の列車の中で 
(貧しい者の瞳に、私がいる・・・)と囁く 
不思議な声を、聴いたという 

もし、人生に幾度かの岐路があるとして 
私も夜の静寂しじまに耳を澄ます時
内なる者の不思議な声に 
従うべきだろうか 

今夜
鼓膜の奥に一つの声が
木霊こだまする 

(空白の、明日に向かって、身を投げよ) 





自由詩 (無題)  Copyright 服部 剛 2010-01-10 21:10:20
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