星々ノ声 
服部 剛

哀しい知らせを聞くたびに 
世を去る友は、また一つ 
残された地上から僕の見上げた 
夜空に灯る
大事な、大事な、星になる 

そうして僕は 
風の姿で吹き渡る  
彼等のうたと重なって 
今日という一日を 
今迄よりもっと、生きようとねがう 

その日、夜空の星々は 
一人震えて立つ僕に 
一際ひときわ、合図を贈るように、明滅し 
密やかに 
何かを、囁きあっていた 



 


自由詩 星々ノ声  Copyright 服部 剛 2010-01-06 23:15:00
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