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静かの海に星が溶けて消えた
ゆるり〜らら、ゆるり〜らら、
音楽家の死骸が流れてゆきます
竪琴の音がひとつ、またひとつ、
水の中からぷかりぷかり、
あなたの鼓膜を切り裂きに。
それは魚たちの呼吸
海底の砂に埋もれた願い
沈んだ船の残骸が歌う挽歌
冷まされた隕石の欠片

 まだこないね?
 もうくるよ…
 きのうもこなかったよね?
 あしたにはきっと。
 あした、はあしたにはあした?
 だから、あした。
 …それは、いつ?
 だから、あした。
 …それは、あした?
 だからあした。
 だからあした?
 だからあした。
 だからあした…
 だからあした。
 だからあした
 だからあした
 だからあした

 (…シッ!いまおとがしたよ!)

 い、ま…?

潮が引いた浜辺には
たくさんの貝殻が眠っています
そのうちのひとつに
星の欠片が入っている筈です
しかし私たちは結局
それを見つけることは出来ずに
いつも間違ったままで
いつからか疑いつつも
やはり諦められずに。




自由詩Copyright xxxxxxxxx 2009-07-08 21:25:30
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