rain man
maynard

なぜか多くの人が
血も流れないのに怪訝そうな顔をする
雨降りのような男

どういう訳かほとんどの人が
怖くも無いのに目をそむける
梅雨入りのような男

彼は雨の日が嫌いだ
ましてや梅雨などもってのほかだ
でもいつの日も只中にいたんだ

彼女は雨の日が嫌いだった
でも彼女からはすぐにシトシトと降り出して
彼の心に水溜りを作ったのだ
いつしか水溜りはダムほどになっただろうか
彼女は晴れの日を求めて去っていってしまった

雨降りのような男
今日も湿っているんだ
梅雨入りのような男
今日も憂鬱なんだ


自由詩 rain man Copyright maynard 2008-06-28 14:27:02
notebook Home 戻る  過去 未来