hollow smile
maynard

怖いんだ怖くて仕方が無いんだ
タスケテ
誰も助けてなどくれない
俺は行くよ
サヨナラ
何処がどの辺りだったか見当がつかないんだ
ここは辺境の地

羅針も意味を成さない
可も無く不可も無い
ただ漠然としている
それは大雑把すぎて
そして単純すぎた

考えなど遠く及ばないような
明確さを持ち合わせている
非の打ち所は自分にしかない
どれをとっても正解だと分かる
何を恐れているのだろう

もう誰にも分からない
俺でないことは
今でも正確に刻みつけていることも
それが違和感でそれは絶望で

違う自分の夢を見た
それは違っていた
大きな間違いだった
そんな自分を呪ってやった
戒めなんて潔白なものじゃない
それは欲望にも似た悲しい感情

実感なんて今の一度も感じた事が無い
どこからが現実でどこからが幻想だったのか
悪い夢を見ている気がする
生きている実感が無いんだ

俺という歯車はギシギシいってピッチが合わない
どこかに大きな欠陥を備えている
それはいつか不具合として処理される
それは不浄として処刑される
誰が決めたわけでもない
自分で決めたのだ

だから実感が無いんだ
主観とは夢の中
今の俺は幻の様な
不確実で不安定なものなのかもしれない


自由詩 hollow smile Copyright maynard 2008-08-01 06:46:39
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