stare into vacant
maynard

あの夢を描いていた頃から
背を伸ばして手を伸ばして
掴んだものは
恐れを抱き武装することだったり
索敵し疑いと言う憂いを絶つことだったり

進化なのか成長なのか
退化なのか老化なのか
果てしない流れの中では刹那の出来事
流れに逆らっても沈んでいくんだ

正しいだけじゃ続かない
正解だなんて見つからない
落ちたくなければ茨の蔦を掴まなきゃ
天使の前髪が掴みやすいのはそれは弱さだから

選ばれし者の夢を見て
最後に笑う夢を見て
行く当てもないから夢を見て
多くのものを感じなくなって
麻酔の様な感覚で
致死量ほどの虚ろな世界で

陶酔がいざなっているよ
多くの弱さが誘っているよ
夢に漂って
迷宮で気が付けば朽ちているんだ

あの虚ろな世界から
目覚めても目指しても
見つけた出口は
入り口だった


自由詩 stare into vacant Copyright maynard 2008-06-20 02:21:20
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