murmur
maynard

必死で過保護に育てようとした人生は
思っているよりずっと傷だらけ
何のためだったか
恐怖に感じるものを見失ってしまった

また無理矢理一日を乗り切った
スプーンですくえるほどの救いでさえ
崩れ落ちたような一日だった

呟いてみたんだ
呟いてみたかったんだ
それで救いが得られるなんて思っちゃいない

転がった石が意思を持ったように
加速し飛び跳ね転がっていくように
いつの間にかコロコロと移ろいで
こんな風景の所に来てしまった

首が挿げ替えられてようだ
自由に動けないんだ
思い描いたものに辿り着けない
掴もうとしたきっかけですら難しいんだ
でもいつかは何かが変わるはず
何かが自分を変えてくれるはず

賭けをしなきゃチャンスは来ない
クジを買わなければ当たらないように
それで何かを選ぶなら
間違いなく幸せを選ぶ
基本だけは忘れないように

もう呟くような人生とはオサラバしよう
もう何が幸せなのか思い出せないけれど
ただただ呟くような人生とはオサラバしよう


自由詩 murmur Copyright maynard 2008-04-17 01:56:53
notebook Home 戻る  過去 未来