洋館
あおば

            080410




よーかんにお茶ならば
いつでもいいと
杉浦茂の猿飛佐助
警戒が厳重な
四谷の大木戸を避け
代々木あたりでちゃっかりと
江戸の街に入ります。
時代考証が適確であるかどうか
気にしないで読み進む
洋館を模した江戸城には
その頃は家康公がお住まいで
忍び込んだ佐助の忍術に騙されて
家来の侍は頼りにならない
カンカンになって怒るから
その姿は隙だらけ
知恵者と言われた家康公も佐助には敵わない。

漫画を読むとバカになると言われた時代
洋館には午後のお茶がつきもので
立ち寄れば
クッキーくらいは戴けるものと
幼いあたまで理解はしたが
今では、
洋館自体が少なくなって
記念館として入場料を払って見物したりして
ホールに入ることはできても
無料でお茶を戴くのは難しい
ましてや
よーかんなど
戴けるわけもなく。


自由詩 洋館 Copyright あおば 2008-04-10 19:56:52
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